君目当て色眼鏡掛けて未来へ

きみときみとのきろく

ながおくんの1万字。

訊かれてることに答えながら、言葉を選んで淡々と置き石してたイメージ。不安にもさせないし、過度に盛り上げもない。事実を事実として伝えながら、相槌を打つ。歴史を紐解いているようで、定石を並べていっているような。断片のアルバムというより、1枚の巻物みたいだった。本当に、この人は勘が良くて感度が高くて真面目で、優しい。

 

深く広く訊かれないように予防線をさり気なく引きつつも、相手に壁や溝があることを悟らせない手腕。

予防線、壁や溝があることをわかっても、答えてくれた内容で満足ができるから、それでいいって聞き手と読み手は納得する。その積み重ね。

だからぞっとするようなしらないこともなかったし、くすっと笑うようなサービス回答も特になくて、遊園地のようなエンタメ的緩急はなく、映画やドラマのような感情を揺さぶるエモエピソードもない。だから面白みは正直無い。

でも、私からすれば、いまのながおくんを真空パックして栞にしたような…ながおくんというひとが浮かび上がってくるテキストだったなぁって。インタビュアさんの手腕でもテキスト校正したひとの手腕でもなく、ながおくんというひとの人柄、人格、ひととなり…わたしが観てる、触れているながおくんがそこにいた。私みたいなファンには至福だろうなって思いました!

 

これは、ながおくんという物語<本>にそっと挟んでおきたい、栞。

1万字という…章が変わる、場面が変わるとかじゃなく、ちょうど100ページ目、みたいな…なんとなくの区切り目。

いつか、なにわ男子の10周年とか、ながおくんが30歳になったら、ソロ曲、ソロコンサート、ドラマや映画、舞台出演みたいな、何か一歩、なにかひとつ、ちいさなことでも、成したり、得たりしたときに、ふと思い出すような。

そんな存在。

 

ながおくんが話す、今後の展望。
現実(リアル)を生き、現実を見据える長尾くんの展望は、広すぎず、狭すぎず、離れすぎず、近すぎず。「ほどよい」塩梅。

 

どうか、どうか健やかであれ。